図書館員@UW研修者のブログ

2017年5月~11月にワシントン大学東アジア図書館で研修していた大学図書館員の期間限定更新ブログ。大学図書館での仕事やシアトルの生活をゆるゆるお送りします。

図書館紹介~ワシントン大学Odegaard Undergraduate Library編~

今週からSummer quarterが始まりました!

他の学期に比べると学生数も少ないようですが、ちょっと活気が戻ってきた感じがします。

 

本日紹介するのはワシントン大学の学部生用図書館、Odegaard Undergraduate Library(OUGL)です。

今までもオフィスがこの図書館の地下にあるということで名前だけ登場させていましたが、今回OUGLのライブラリアンの方に案内していただくことができました!

 

OUGLに限らず、UWの図書館は基本的に入館規制なしで誰でも利用することができます。よって入館ゲート等のセキュリティはありません。OUGLも学部生の図書館とご紹介しましたが、誰でももちろん入館できます。

ちなみにOUGLは学期期間中は24時間開館している図書館なのですが、夜間利用はHuskey Cardが必要ということで、どのように規制してるのか尋ねたところ、19時になると入り口に臨時入退館ゲートを設けるそうです。毎回セッティングするのも大変そうだなと思いました。

 

入り口にはUW Librariesの理念掲げられています。

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今回ツアーに加え、OUGLの活動のヒアリングさせていただいたのですが、それらを通じて「全ての人を歓迎する」という考え方が随所に現れていることを強く感じました。

 

上(3階)から見下ろした図。

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中央は吹き抜けとなっていて、開放的で明るい雰囲気の館内。

2013年に改築する前は薄暗く、あまり積極的な利用はされなかったとのことですが、今は学期期間中は常に満席となるほどの人気ぶりだそうです。

 

1階には展示棚、セミナールーム、グループ学習室、Writing Supportなどがあります。

 

1か月ごとにかわる展示棚。今月はLGBTQ関連する作品が並んでいます。

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棚の横にはホワイトボードが置かれており、ここに既存の本以外のLGBTQに関するタイトルを記載すると、ライブラリアンの方がそれも展示に加えてくれたりします。

 

Odegaard Writing & Research Center。(OWRC)

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ここではライブラリアンとライティングサポートのスタッフが同じデスクに座っているので、相互に協力し合い、ワンストップで利用者の学習・研究支援をおこなうことができます。

 

2階にはInformation Desk、Course reserve、PCエリア(Learning Commons)があります。

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Information DeskにはライブラリアンとITサポートの窓口があります。

先述の OWRCとは別の窓口で、Odegaardでは"Learning Commons"というと、このデスクを含めた2階のエリアを指すようで、特にテクノロジー関係のサポートに重きを置いているのが1階(OWRC)との違いです。

 

Information Deskの後ろにはコースリザーブ(教科書)とGood Readsコーナーが。

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語学学習書や国別ガイド、各言語の小説など、英語を第二外国語として学ぶ学生にやさしい資料が並んでいます。

 

2階には他にLearning Technologies Client Supportという窓口もあります。

単なるPC操作だけでなく、キャンパスシステムや様々なソフトウェアについて質問することができ、学生スタッフが学習・研究をサポートしてくれます。

 

3階はQuiet Area(書架&閲覧席)。

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このエリアのみ改築前の状態のようで、若干古い机と椅子が残っています。

 

さてさて、今回図書館ツアーをしていただいたのですが、ツアーの前にはOUGLのライブラリアンの一つである、Undergraduate Experience Librarianの活動についてヒアリングをさせていただきました。

OUGLでは部門の垣根を越えて、担当が異なるライブラリアンの方が"Undergraduate Experience"のためにチームを形成し学部生の大学生活への支援を行っています。

特に新入生に対しては、図書館利用や情報検索に関するインストラクションを行っています。OUGLでは特に様々なグループ別(マイノリティ)にそれぞれに適したインストラクションの機会を設けているそうです。例えば新入生の中でも、留学生、アフリカンアメリカン、ヒスパニック、親が高等教育を受けていない新入生などなど。これらのグループに対する支援は、図書館に限らず大学全体で行われています。

図書館が行う学生支援というと上記のインストラクションのような学習や研究に直結するものを思い浮かべがちですが、Undergraduate Experienceでは、特に学部生が大学生活に馴染みコミュニティに加わることができるよう、場所と機会を提供することも大きな目的の一つとなっています。

9月の新入生入学期には図書館で夜にダンスパーティーを行ったりするそうなので、興味のある方は是非。踊るのは若者に任せて、私はその日お手伝いの方で参加できたらいいなぁと思っています。

 

Undergraduate Experienceについてのヒアリングを通じ、OUGLのライブラリアンの方とお話しする中で印象に残ったのは、学生と双方向のコミュニケーションを行い、Undergraduate Experienceの機会を向上させる、という点でした。

最近の(に限らずですが)学生は”engaged”だという言い方をされていて、こちらが一方的に機会を提供するのではなく、常に様々な立場の学生の意見を取り入れ、それをすぐに図書館の活動に反映させることを大事にしている、ということが他の図書館にも増して強く感じました。

大学である以上、学部生に限らず様々な利用者がいるのは重々承知していますが、特定の対象に特化した支援というのは、対象が限定されているからこそできることもたくさんあり、話を聞くだけでも面白いと改めて思いました。

 

 

~おまけ~

OUGLの水はOUGLのライブラリアンの方お墨付きのおいしさです。

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ベルビュー・ボタニカル・ガーデンとベルビュー観光

曇の多い日曜日でしたが、今日はMrs.Tateuchiのご招待でシアトルの隣町、ベルビューに行ってきました。

 

ベルビューはシアトルからみると東側、ワシントン湖を挟んだ対岸に位置する街で、UWからはRoute 271のバスにのり、南側にかかるEvergreen Point Bridgeを渡ると到着です。

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シアトルもそうですが、ベルビューも絶賛開発中ということで、新しいマンションや施設が次々と建設&開設中。ベルビューはシアトルに比べると高級住宅街ときいていましたが、確かに街中が綺麗かつ新しいものが多い印象です。

 

ベルビュー・スクエアというショッピングモール近くでランチ。

隣はBellevue Art Museumです。

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ランチ後はベルビュー・ボタニカル・ガーデンへ。

「ガーデン」とありますが、Trailもあり、ちょっと踏み込むと森のような自然豊かな施設です。

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Tateuchi Foundationとも関連のある施設ということで、Tateuchiの名の入ったTrailとPavilionがあります。

 

園内には日本庭園を模したYao Gardenというエリアもあります。

Yaoは大阪府八尾市のことで、ベルビューと姉妹都市となっているそうです。

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(わかりにくいですが)岩の苔が綺麗。空気が乾燥しているため苔は育ちにくいそう。

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密かにテンションの上がったホビット亭へ続く扉。残念ながら留守でした…。

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写真、全然花撮ってませんでした…。

今の時期はアイリスが綺麗です!

 

 

~おまけ~

シアトルにはないけどベルビューにはユニクロがあります。

ユニクロっ子の私にはありがたい。

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ユニオン・バンクに口座を開設してから受け取った小切手を入金するまで

今週のUWはSummer Quarterまでのつかの間の休講期間、ということで大学内に人はいるものの、先週までの賑やかはなく落ち着いた雰囲気です。

 

今日はついに5月分の手当(reimbursement)を受け取ることができました!

正確に言うと小切手をもらえたのですが。

渡米するにあたりビザとか家探しとか、色々と面倒なことはあったのですが、正直銀行周りのことが一番面倒かつ苦労したので、これを機に反省ポイントをまとめてみました。

Union Bankに口座を開設しようかな、と思っている方のご参考になれば。

 

さて、Union Bankは2017年6月現在日本からSocial Security Number不要で開設できる唯一のアメリカ銀行口座ということで、私のような仕事での短期滞在者の場合、日本から開設してから渡米する、という方も多いのではないかと思います。しかも日本語サポートがあるのが心強い!というのもありますし。

既に色々な方がブログに開設方法などを書かれているので細かいことは割愛しますが、ざっくりとした開設前後のステップと、注意を記載しておきます。

 

三菱東京UFJ銀行口座開設&郵送申込み

②口座番号と初回送金通知書が送られてくる

③Union Bank口座に入金(開設60日以内に!)

④Union Bankから送付される使用マニュアル一式、キャッシュカード、キャッシュカードのPINコードを受け取る(それぞれ別々に来る。普通にポストに投函されてる。)

~↑ここまでは日本で手続きが必要~

⑤オンライン・バンキング登録をする

⑥デビッド・カードを申し込む&受け取る(推奨。必須ではない。)

~↑ここまでは日本でやることをおすすめ!~

⑦キャッシュカードまたはデビッドカードを使用できるか確認

⑧登録住所をアメリカの住所に変更する(必要があれば電話番号も)

⑨小切手の発行が必要な場合はチェックブック購入 or Online Bill Payを利用

⑩小切手を換金したい場合はオンライン・バンキング利用 or 窓口へ

 

★注意その1

絶対に渡米1か月以上前に申込書を送付したほうがよいと思います。

これは単なる反省ですが、私は4週間前きってから申し込んでオンライン・バンキングの登録までを終らせて渡米したのですが、成田空港へ向かう特急列車の中からカスタマーサービスに電話したりするというぎりぎり具合だったので…逆によく色々間に合ったなぁと思います。本当に。

 

★注意その2

(少なくともシアトルには)支店&ATMが少ない!

地元の方も「Union Bank?きいたことないけど…」みたいな反応をするくらいマイナー銀行扱い(←ごめんなさい)です。

UW近辺にはもちろんなく、ダウンタウンにでるか、ちょっと郊外のほうに行く必要があります。

今回日本の銀行で外貨預金口座を開設していたり、J-1ビザで渡米してSSNをもらえたりしたので、急ぎでなければこっちで使いやすい銀行口座を開設するのもありかも…と今振り返ると思ったりします。

U.S. Bank, Bank of America, Wellls Fargo, Chaseあたりは学内にATMがありますし、支店も多いです。

デビットカードも作れば現金を引き出したりすることもほとんどないので、特に窓口に行く用事がなければ、銀行やATMが近くにあるか否かはさして気にならないと思います。 

 

★注意その3

米国内から日本語コールセンターに驚くほど繋がらない。

これはですね、本当にびっくりします。アメリカ番号の携帯/固定電話いずれからかけてもダメです。私に何か非があるのかもしれないのですが、一応体験談として載せてみます。

多分Union Bankを選ぶ方は、アメリカ国内から日本語サポートが受けられることを一つのメリットとして開設を選択する思うのですが、電話が繋がらなければサポートが受けられないので、英語が不安な方はなるべく日本で諸々の手続きを終わらせてからの渡米したほうがよいです。

日本→日本語コールセンター または 米国→米国コールセンター は比較的繋がりやすいです。

 

以下は体験談です。

そもそも何故か米国内からかけられる日本語コールセンターの電話番号が複数あります。

 

①1-877-286-3086

渡米してからUnion Bankの窓口で直接教えてもらった日本語サポートの電話番号。

しかしサービス時間中の様々な日時に何度かけてみても音楽とアナウンスが流れるだけでさっぱり繋がらず。

②1-877-479-5237

ホームページ記載の米国内日本語サポートの電話番号。状況は上に同じく。

 

最終的に米国コールセンターを経由してつないでもらった日本人オペレーターの方に教えてもらった番号は①の方でした。でもやっぱり後日かけてみても繋がらず。

ちなみに上記の日本語オペレーターに辿り着くまでに、

米国コールセンターにかけて米国オペレーターに対応してもらう→途中日本語がわかる人が間に入ってくれる→日本語オペレーターの人の手が空いたので代わってもらう という流れとなり、途中でもう英語でいいですと言いたくなったのですが、もう少しで代われるからね!と親切にしていただき、最終的に全ての手続きが終わったころには通話時間65分とかになってて、こちらで通話し放題の携帯プランに加入しておいて良かったと心底思いました。

結局、次に電話するときからはおとなしく米国コールセンターにかけて英語でやりとりしました。これが一番早いし楽です。本当に…。

 

★注意その4

小切手が大量に必要なければオンライン・バンキングから「Bill Pay」を利用する。

小切手関連は日本では馴染みがなく、戸惑う方も多いと思います。

家賃や光熱費などの支払いのために小切手が必要な場合、大量に使うのであればチェック・ブック(小切手帳)を購入するのが一般的かなと思います。

窓口でも買えますし、オンライン・バンキングから申し込むとデザインを色々と選べたりします。ただ、これらは数十枚綴りな上にそれなりに値段もするので、そんなに大量に発行しないという方は、オンライン・バンキングから「Bill Pay」を使用するのをおすすめします。

これは窓口では「Online Check」という言い方をしてもらったのですが、簡単に言うと「特定の相手へ発行したい小切手の注文をオンラインで行い、注文した小切手が相手へ直接郵送される」というサービス(無料)です。

このサービスを利用する場合、自分がオンライン・バンキングの登録をしていることと、相手の住所とBank Account(アメリカ国内の銀行であればUnion Bank以外でも可のよう)の登録が必要です。小切手が相手に到着する日を指定できるのですが、郵便事情もあり必ずしも指定日に届くとは限らないという点だけご注意を。

 

★注意その5

給与などでもらった小切手を自分の口座に入れたい場合は、金額と方法に注意!

これは今日の話です。まず、小切手を口座に入金する方法は窓口とオンライン・バンキングの2通りあります。上述のようにUnion Bankは支店が少ないので、オンライン・バンキング(Deposit a check)を利用しようと思ったのですが、オンラインではDepositの上限があり、一回あたり1,500ドルまでしかできません。今回いただいた手当はそれを上回る額の小切手だったため、窓口で直接手続きを行いました。

ちなみになのですが、オンライン・バンキングはアプリ版とWebブラウザ版では、利用できるサービスが異なります。Deposit a checkは、アプリ版でないとできないようです。

 

ということで長々としましたが…

これで明日無事に入金が確認できれば一安心です。

今ドル建ての預金が100ドルきってるので…本当は給与は今月頭にもらえるはずだったのですが、こちらも色々とトラブル?があり今日に至ったのでした。

 

~おまけ~

今日のお昼はEALとSpecial Collection、International Studiesの皆さんとの持ち寄りランチ(Distinctive Collections Potluck)でした!デザートもたくさん

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Woodland Park ZooとRose Gardenに行ってきました

今日はWoodland Park Zooと、動物園に併設されているバラ園(無料)に行ってきました!

 

Woodland Park ZooはUWからだとバス(Route 44)で1本、30分ほどで行けます。

ダウンタウンからもバス1本で30分くらいでしょうか。

園内は広い!ですが、大人の足だと小休憩を挟んでも半日ぐらいで一通り回れる広さかと思います。

 

 

チケット購入時、動物保護のための寄付用コインをもらえます。

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入園すぐに投票BOXがあり、気になる動物を選んで寄付できたりします。

 

 

午前中から昼過ぎにかけて見に行ったのですが大体みんな寝てる時間だったので、お昼寝セレクションをお送りします。

 

フラミンゴと鴨の共演。

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昨年生まれたカンガルーの子どもたち。奥の寝相が人間っぽい。

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ヒグマ。結構無防備

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コモドドラゴン。帰宅後知ったのですが、日本では現在飼育されている動物園はないみたいですね。もっと見ておけばよかった、かも。

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もちろん他にもたくさんの種類の動物がいましたか、見れなかったり遠かったり…。

是非直接その目でご覧ください!

 

ちなみに昆虫園もあったり。

展示の解説パネルが面白かったり見せ方が工夫されていたりして、個人的にはおすすめですが、cockroachがNGの人は絶対に入らないほうがよいと思います。

 

 

動物園のあとはバラ園へ。動物園に入らなくても無料で入園できます。

(入口は動物園South Plaza Entrance側)

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結婚式でも使用されたりするときいていたのですが、確かに素敵な庭園です。

これから咲くのもありましたが、見頃でした!

 

"バラ"といえばやはり真紅のイメージ。一番綺麗だと思ったCrimson Banquet。

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名前が気に入ったEasy Going。

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東アジア図書館でのコピーカタログを学ぶ

前回噴水の話をしたのに写真を掲載し忘れたので、あげてみます。

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試験期も終り、大学のいたるところで、角帽にローブ姿の卒業生たちが写真撮影をしている様子がみられました。

 

今週はEALに到着した日本語資料の目録作業を見せてもらう機会がありました!

今自分が担当している業務に直結する部分のため、気になることがたくさんでブログに書くには細かすぎることになりそうなので、ざっくりとですがご紹介です。

不親切な上に色々割愛しすぎてふわっとした内容ですが、それでもOKというかたは下記にお進みくださいませ。

※理解に誤りがあれば後日訂正もある得ることを現時点で宣言しておきます…!

 

 

今回は、目録作業の中でも、新規で購入した日本語資料のうち数冊のCopy Catalogの様子を見学させていただきました。

UWを含む北西部(オレゴン、ワシントン、アイダホ州)に在する大学図書館で構成されるコンソーシアムOrbis cascada Allianceは、コンソーシアムレベルで図書館システムAlmaを導入、書誌レコードの作成はOCLCConnexionを使用しています。

目録作業としては、基本的にOCLCConnexion上で作成した(あるいは既に作成されている)書誌レコードに所蔵情報を登録し、Almaにデータを取り込んでいるそうです。

ちなみに目録作業は以下の3パターンです。

 

①Copy Catalog

 OCLC上の既存書誌レコードを修正せずそのままAlmaに取り込む

②Enhance Catalog

 OCLC上の既存書誌レコードを修正したのちAlmaに取り込む

③Original Catalog

 OCLC上で新規書誌レコードを作成しAlmaに取り込む

 

 

さて当大学ではAlephというAlmaと同じベンダーの別の図書館システムを使用しているので、目録作業でのAlmaの操作をみるのは初めて!かつ、コンソーシアムで書誌レコードを共有している場合の目録作業がどんな感じなのか気になるところであったのですが…

 

操作性は思っていたよりはさくさくしている、という印象です。

ただ、今回見ている最中にも発生したのですが、作業中突如Top画面に強制遷移する事象があったりするよう(原因不明)で、これは1日システムに向かっている中で発生すると結構なストレスになりそうだと感じました。システムトラブル云々に限らず、作業中のレコードが保存されてなかった時の絶望感といったら…。

そしてOCLCConnexionを使用している点で当館と全く作業内容が違うのは当然なのですが、書誌レコードは基本的にAlmaに取り込んだらAlma上ではほぼほぼ修正することはしないそうです。

あと、OCLCから選択する書誌レコードの基準として、コンソーシアムレベルでの基準とは別にUW独自のもあるよう?なので、どんな点が異なるのか具体的に知りたいところです。

 

自分では直接操作していないので、まだまだ気になることだらけですが、限られた時間の中細かな質問に丁寧に対応していただけて、とても勉強になる1時間半でした。

 

~おまけ~

バーコードリーダーがスマート! 

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 最終的に装備され配架された新着図書たち。

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ワシントン大学での昼ご飯事情その1

さてさてUWは学期末試験期間中&卒業シーズンとなりました。

しばらく工事中だった噴水から勢いよく水が上がるのを見ると、夏の到来を感じます。

 

こちらにきて早いもので1か月経ちましたが、色々と紹介してないことがあるなぁと、図書館紹介に続き唐突にランチ情報とか紹介してみます。

その2があるかは謎ですが。

あくまで私個人の事情と好みなので、こんな感じなんだーくらいに思っていただければ。

そして残念ながら学生ではないため、学生のお昼の雰囲気は残念ながら詳しくはわかりません…。

 

今回はキャンパス内のカフェなどをご紹介です。

 

1.By George

なぜこちらが初めの紹介かというと、単に私がここで毎日コーヒーを買っているからです。Odegaad Undergraduate Libraryのグランドフロア、事務室のすぐ隣にあるため使い勝手のよいカフェテリアです。

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コーヒー(スタバ)の他、パンやサンドイッチなどの軽食も購入できます。(SUSHIもあります!)

アメリカに来て成長したなと実感したのは、この店で最近ようやくクロワッサンが聞き返されずに頼めるようになったことです。発音が…私には難しかった…。

紹介しておいて本当に申し訳ないのですが、取り立ててこれがおいしい!といえるのがあるかというと微妙なところです…ランチタイムのオーダーメイドで作ってもらえるサンドイッチは、よく列ができてます。(レモン)ブレッドやドーナツ系はコーヒー三杯くらい必要です。クロワッサンは好きです。チャプチェは私の口にはあわなかったので、おそらく二度と買うことはないでしょう。

特に何も買わなくても席は自由に使える場所なので、学生が集まって勉強している光景をよく見かけます。

 

2.Husky Union Building(HUB)

学生会館的な施設です。

建物の中にサブウェイやスタバ、大学のブックストアの他に大学生活に必要なもろもろの施設が集まっており、常に学生で賑わっています。まだ食べていないのですが、Pagliacci Pizzaは複数の方からおいしいという話を聞いています!

 

3.City Grind Espresso

Henry Art Galleryに併設されたカフェです。ギャラリーに入らなくても行くことができます。トーストしてもらえるサンドイッチが香ばしくて好きです。美術館っぽく?動物の顔のクッキーが売ってたりします。

 

4.Cultivate

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初めて連れてきてもらって以来、お肉の焼き加減が選べるthe burgerが気に入り、週一ペースで通っています。今日も行ってしまった…。

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一人で行くと絶対にカウンター席に通されるので、厨房にいるメキシコから来たという店員さんと話がはずみます。(英語が喋れれば…!)

 

5. The University of Washington Club

ファカルティクラブです。

レストランからの眺めがよく、ベルビュー方面を一望できます。EALの皆さんや、先生方とのランチで使用しました。メニューも色々と種類がありおいしいので、是非のんびり食事を楽しみたいというときに来たい所です。

ここで生まれて初めて口にしたキヌア…。

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まだまだ行けていないところも多いためほんの一部のご紹介でした。

大学外にもたくさんご飯処があるので、きっとお気に入りが見つかるはずです!

 

 

~おまけ~

まったく関係ない話ですが、週末初めてのマリナーズ戦観戦にいってきました。

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しばらく学生野球しか観てなかった上にアメリカンリーグはもちろん初めてだったので、試合合間のミニゲームや、歌や鳴り物がない応援は新鮮でした。

基本的にみんな座ってのんびり(かは人によりますが…)観戦してる感じだったので、ビールがよくすすみます!

図書館紹介~ワシントン大学Health Sciences Library編~

今週もコレクションの整理を続けてます!

水曜日にUWにある図書館の一つ、Health Sciences Library(医学図書館)に行ってきたので、そのご報告です。

ちょうどシアトルでMedical Library Association Annual Conferenceがあり、会議に参加されていた方向けのライブラリーツアーに同行させてもらいました。

 

外観と入り口の写真は撮り損ねたのですが、

とても素晴らしい道案内動画があるのでこちらをどうぞご参照ください。

www.youtube.com

 

今回、私と同じく東アジア図書館に滞在している韓国からのVisiting Librarian2人と一緒にHSLに向かったのですが、3人で見事に道に迷いました。

隣に建つ病院棟に入ってしまい、何人かに道を尋ね、EALから10分の道のりを20分ほどかけてようやく辿り着きました。

↑の動画の存在に気づいていればよりスムーズに行けたことでしょう…。

 

さて館内の様子です。

図書館の入り口は3階、入って正面にInformation Deskがあります。

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その横にはグループで学習できるエリア。

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コースリザーブ。これは医学図書館ならではの光景! 

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コンピュータ・ラボ。

ミーティングテーブルの他、小さな教室が4部屋とPCヘルプデスクもあります。

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一つ下の階(2階)には書架が。

キャンパス外にも書庫があるとのことですが、想像していた以上に館内に(特に)製本雑誌がある印象です。

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図書もありますが、雑誌よりも少なく、書架も奥まった所にありました。

 

スタディエリア。

皆くつろいで勉強している風ですが、ホワイトボードには難解な英単語や数式がびっしり。

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今回のツアー一押しのスポット、TRAIL。

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TRAILはTranslational Research and Information Labの略です。

去年の11月にオープンしたばかりのラボで、HSL他、3機関の技術やツールを共同させ、研究の場を提供します。

部屋には6枚連結のモニターがあり、大スクリーンとして大勢でも利用できますし、個々に別のものを投影し、小グループでの活用も可能です。

 

使用例としては、VRを使用したレクチャーの紹介がありました。

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4画面分にVR内で心臓を扱う映像を投影し、残り2画面に、VR体験中の学生の実際の動作を撮影した様子を投影し、観察できたりします。

 

あとこの椅子の座り心地がよかったです。可愛い。

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HSLは2フロアしかなく、蔵書もHPによると16万札強冊ということで規模としては決して大きくはありませんが、館内は試験期なのもあるからか学生の姿も多く、授業も含め、よく利用されているようでした。

また、サービスとしては、HSの学生は24時間いつでも入館できるのに加え、Off Campusで利用できるonline chat helpも、同様に24時間いつでも使用可能です。

 

滞在中にせめてUWの図書館は全部回ってみたいですが、果たして…。

 

~おまけ~

 高いとわかっていても食べたい衝動を抑えられず。$2.49!

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