約100年前の原稿用紙を整理していて気づいたこと
今週はアルバイトの学生さんにも手伝ってもらい、タコマ日本人會が取り扱っていた日本人移民関連の各種證明願(住民から申請された在留、身分、事実、営業、農業等の證明願)をひたすら整理してました。
日本への渡航及びアメリカへの再渡航に必要な書類だったりと、今でいうビザのような書類が多いようです。
段ボール5箱分、今からおよそ100年前の資料10年分をひたすら種類別に仕分けてます。
既に最後の1箱に手を付けているところだったのですが、今日ふと手にある證明願を見ていたら、ある事に気づきました。
机の上で見ると何も書かれていないただの原稿用紙の一部分ですが…
光に透かすと…
この原稿用紙、ウォーターマークが入ってました!
こちらに研修に来る前に西洋初期刊本を扱うワークショップに参加していたので、ウォーターマークを本から探す作業をしたり、マークの位置から判型がわかるということなどを学んだことを思い出しつつ、改めて原稿用紙を眺めたりしていました。
ちゃんとみると、ほぼほぼ全ての用紙にきちんと入ってました。
現代でもウォーターマーク入りの紙はごまんとあるのでだからどうしたという話なのですが、この證明願、日本語用の用紙なので、縦書き仕様で予め「年」「月」「日」などは印刷された状態だったので、紙はアメリカ産だしアメリカで扱われた資料なんだよなぁ…と改めて実感したりしたのでした。
しかし今まで何百枚と同じ種類の用紙を触っていたのに、今日まで気がつかなかったことが不思議…。
ようやく文字以外の情報も読み取る余裕が出てきたに違いないと前向きな解釈をして自分を納得させることにします。
~おまけ~
昨日、7月4日はアメリカ独立記念日で、各街で花火があがりました!
シアトルではLake Unionに花火が打ちあがるので、Gas Works Parkという湖に面した公園に見に行きました。
かつてガス工場があった跡地で、ツタの絡まる製油塔もそのまま保存され公園として整備されています。
色んな人に人がたくさんいるよ!といわれてはいたのですが、開始4時間前にはすでにこのような感じ。
花火はGas Works Parkから見るとダウンタウン方面にあがります。
こちらの花火(大会)は本当に一瞬で、日没も遅いため10:20pm開始の10:45pm終了という短期決戦です。
独立記念日とあり、開始前も打ち上げ中の音楽もThe Star-Spangled Bannerだったり、花火もアメリカンカラーな感じだったり。
日本とは異なる雰囲気の花火を楽しめました!