図書館紹介~ワシントン大学東アジア図書館(East Asia Library)編~
10月ですね!今月でシアトル生活は終了ということであっという間の日々…。
そして今更ながらお世話になっているワシントン大学東アジア図書館の紹介です。まだ紹介してなかったという事実が信じられず5回くらい過去の記事見返したりしちゃいました…。
さて、ワシントン大学東アジア図書館(East Asia Library)は、その名の通りワシントン大学の中でも東アジア地域(日中韓)の資料を中心に収集している図書館です。基本的に日本語・中国語・韓国語の資料はこちらに収集されます。
場所はワシントン大学のメインライブラリーでもあるスザロ図書館の隣、Gowen Hall内にあります。
図書館の入り口は建物3階にあり、1~3階(5層)部分が図書館にあたります。新学期が始まったこの時期、新入生向けに建物の外に目印となる看板も出しています。
3階から館内に入ると、Welcomeボードが出迎えてくれます。
授業が始まった先週から館内案内とちょっとしたお菓子に図書館グッズも置いていました。
先程見たらもうグッズとお菓子はなくなってましたが…。
3階にはインフォメーションデスクと事務室、資料は新聞、雑誌、レファレンスブックがあります。
インフォメーションデスクにはCirculatonのスタッフの方はもちろん、Subject Librarianの方、テクニカルの方も全員交代でデスクに入るのがこちらの東アジア図書館の特徴です。テクニカル部門のスタッフもカウンターに入るというのは、この規模のスタッフ数くらいになると聞いたことがなかったので、負担も大きそうですがすごい取り組みだと思いました…。毎週水曜日の1時~2時の間は日本語ができる職員が入っています。
PCエリアにあるスキャナー。(他にも別の機種が数台あります。)東アジア図書館だけでなく、他の図書館もスキャナーがリニューアルされました。スキャン後の画像をトリミングしたり結合できたりして便利です。
3階の様子。各レファレンス書架の間に閲覧席があります。
購読中の日本語新聞(紙)のラインナップは、日本経済新聞、日本教育新聞、赤旗、統一日報という(5大紙がないという)日本の図書館では絶対見ないような組み合わせなのが面白いなと思いました。赤旗は共産党研究をしている先生がいらっしゃるそうです。5大紙はデータベースでも見られるので紙を購入する必要がなかったりしますが、特定分野の新聞はデータベースがなく、直接紙を購入せざるを得ないそうです。また、北米報知というシアトルで発行している歴史ある日本語新聞も購読しています。
ここから先が事務室です。
右手にある低書架は日本語の多読用資料で、漫画や絵本などが置いてあります。毎週金曜日には多読クラブも開催されます。
新着図書棚。言語別に紹介されています。
館内の階段で1層下(2M)に降りると、Visiting用の事務室とKorean cornerにセミナールームがあります。ちなみに私の事務室はこのフロアです。
セミナールームは授業の発表や、図書館のイベントで使われたりしていますが、特に何も予定がない時間帯は自由に使用できます。
更に下の階には貸出可の開架書架があります。北米で10本指に入る蔵書規模とのことで、資料点数としては点数が多い順に中国語(日本語資料の2倍)、日本語、韓国語という量になります。
書架はLC分類に基づき配架されていますので、主題別にわかれています。
ちなみにPN6790には漫画があるので、勉強・研究に行き詰まったら手にとって息抜きに。中々読み応えのあるラインナップだと思います。
東アジア図書館の蔵書は、このGowen Hallの他、私が以前いた事務室があったKane Hall(OUGL)の地下の保存書庫にもあります。
こちらはリクエストを受けてスタッフが取りに行く方式なので、利用を希望する場合はオンラインから申請します。
東アジア図書館の組織構成を少しご紹介すると、基本的に日中韓の言語ごとにSubject LibrarianやCataloger、Specialist(言語によっていないポジションあり)にアルバイトの学生がいます。2017年10月1日現在、4名の方がJapan Studies(日本語ができる)に関連しています。
夏の期間は休暇と暑さもあり全然人を見かけない日もありましたが、さすがに学期が始まり、席がよく埋まっている光景を見かけるようになりました。9月には新入生や留学生向けの東アジア図書館の館内案内にも同行させていただく中で、日本からの交換留学生の方も多く見かけ、是非東アジア図書館をこれからどんどん活用してもらいたいなと思いました!図書館でお待ちしてます!
~おまけ~
ベルタウンのOlympic Scalupture Parkにはシカゴも見た屋外彫像『フラミンゴ』の作者と同じアレクサンダー・カルダーの作品が。こちらの作品名は『Eagle』。
他にも不思議なパブリック・アートが点在しています。