図書館員@UW研修者のブログ

2017年5月~11月にワシントン大学東アジア図書館で研修していた大学図書館員の期間限定更新ブログ。大学図書館での仕事やシアトルの生活をゆるゆるお送りします。

個人オフィスについて

今日は朝から個人オフィスで業務用PCの設定し、使えるようにする予定…でしたが、早々に予定変更。

 

離席した際に部屋に鍵をかけたら(内鍵式)、持っていたオフィス室のカギでは個室の扉が開かず、携帯も財布も持参したノートPCもすべて置いたまま締め出されてしまいました!

 

結局夕方になるまで部屋には入れなかったため、キャンパスを案内してもらったり、道具をお借りして今日やるべき作業をすすめました。

 

今借りている個人オフィスは、EAL内ではなく、Odegaad Undergraduate LibraryグランドフロアにあるEALの閉架書庫の隣です。小さな部屋の中に、ちょっとした作業スペースと個人オフィスが2つあり、その片方をお借りしています。

今回締め出されたのは、部屋のカギと個人オフィスの鍵が違ったからなのでした。同じ鍵でどちらもあくはずがないのに、なぜ鍵を閉めてしまったのか…。

 

EAL内にもVisiting Librarian用のオフィスがあるのですが、あいにく全て満室のため、しばらくはこちらの離れた場所で作業することになります。

 

ちなみに夕方ようやく入れたオフィスはこちら。

f:id:seattle2017:20170510153817j:plain

 

デスク周りの備品として、UW図書館グッズを色々と用意していただきました!

f:id:seattle2017:20170510152215j:plain

使い方が正しいかはわかりませんが、ハート型のグッズは、むにむにと手で揉んでストレスを解消できます。癖になりそう。

 

Husky Card発行とU-pass手続き

今回はワシントン大学生活に欠かせない2つのアイテムをご紹介です。

 

①Husky Card(写真は見本。マスコット犬のDUBSくん)

f:id:seattle2017:20170509152120j:plain

学生も職員の必携のハスキーカード。大学が発行する公式の身分証で、学生/職員証、交通系ICカード(U-pass)、プリペイドカード、図書貸出カード等の機能をこれ1枚で兼ね備えています。職員の場合は「STUDENT」部分が「EMPLOYEE」と表示されています。

 

職員の場合は、まずEnployeeIDを取得し、取得後24時間を経過するとハスキーカードの発行が可能となります。

発行窓口はOdegaad Undergraduate Libraryのグランドフロアにある、Husky Card Account & ID Centerです。隣にカフェもあるオープンな雰囲気の窓口で、EnployeeIDを伝えると、その場で写真を撮影し、すぐに発行してもらえます。

 

まだ試してはいないのですが、ハスキーカードにお金をチャージ(クレジットカードで支払い)し、構内の売店等で支払うこともできるそうなので、これさえあれば大学生活には困らなさそうです。

 

②U-pass

ハスキーカードを取得したら、次はU-pass購入へ。Uーpassは、ハスキーカードに付帯させることができる通学/通勤定期券のようなもので、四半期ごとに一定の金額を支払うと、なんと市内のバスや電車等が乗り放題となります。職員U-passは四半期で$150.00、学生は$84.00で購入でき、登録はその場でしてもらえます。

窓口はTransportation Servicesです。

f:id:seattle2017:20170509155652j:plain

 ちなみに学期途中の購入は日割りした金額を支払えばOKです。

こちらも登録後24~48時間の経過ののち、使用できるようになります。登録されたら、あとは交通系ICカード(シアトルだとORCAカード)同様、乗車時にカードリーダーにタッチする等の方法で使用できます。

 

完全に使用できるまでは複数の手続きや時間が必要となりますが、ワシントン大学に所属したらまずはこれ!というのをお送りしました。

 

~おまけ~

Grocery StoreのQFCで買ったSUSHI。がりがおいしい。

f:id:seattle2017:20170510145021j:plain

Mrs. Tateuchiとの面会

今日は初出勤日でした。といっても、職員ID登録の手続きと、メインはMrs. Tateuchiをはじめとした、Tateuchi Foundationの方との面会です。

 

ワシントン大学東アジア図書館(East Asia Library、通称EAL)が募集するTateuchi Visiting Librarian Programでは、Tateuchi Foundationの援助のもと、日本の大学・研究図書館員を招いています。招かれた研修者は、6か月の間、EALから与えられるプロジェクトの遂行や、自ら設定した研究・調査などに取り組みます。(具体的にどのようなことをするかは追々。)昨年も当大学から派遣されており、私はプログラム2人目となる派遣者です。

つまり本日は、プログラム出資者の方と早速お会いする!ということで、ワシントン大学もEALも初めての上に(個人的には)いきなりの大イベントなのでした。

 

さらに本日、Mrs.Tateuchiと面会することは事前にきいていたのですが、思いがけず、ワシントン大学学長のAna Mari Cauce氏とも対面することができました。一言ごあいさつをするに留まったとはいえ、突然にもかかわらず笑顔で握手をしてくださり、自分が半年働く大学の雰囲気をCauce氏から感じることができました。

 

本題のMrs.Tateuchiとの面会ですが、EALの方とともに45分程度ご一緒し、歓談ののちは、EALのJapanese Studies Librarian田中あずささん(今回の研修でお世話になっている方)とともに、Mrs.Tateuchiが持参された掛け軸などの写真の日本語判読を一緒に行いました。日本語とはいえ、漢字が読めても説明に苦慮するものや、音があてられない字もあり、日本語が単にわかるだけでは十分ではないというのを早速思い知らされました。

 

Mrs.Tateuchiはもちろん、EALの方とも初めてお会いし、はじめは緊張こそしましたが、皆さん気さくな方で、無事に1日を終えることができました。これからの勤務がますます楽しみとなった一日でした。

 

~おまけ~

EALのあるGowen Hall。図書館の入り口は3階です。

f:id:seattle2017:20170505162315j:plain

 

 

 

 

シアトル到着まで~成田空港→シアトル・タコマ空港~

シアトル滞在日記の予定ですが、到着前のことから始まります。

なぜ到着前のことから始まるかというと、出国&入国にわずかでも不安を覚える人のためにお送りできたらなと思ったからです。と言っても単に成田で2回引っかかり、出国すらできないのでは…?と自分が思ったのでその記録も兼ねて。

 

出発は5月1日夕方、あいにくの雷雨のため、ボーディング開始が予定より15分ほど遅れていました。航空会社はデルタ航空です。

 

①出国ゲートにて

★引っかかりポイントその1

これは完全に私の落ち度ですが、普通に筆箱にハサミを入れたまま通過してしまいました…。刃渡りも6cm弱ということでもちろん没収→処分なのですが、見送りの人が来ているので渡してもよいかと尋ねると、ゲートの傍にいるならと、許可してくれました。ただし保安員の方が持ち場を離れて届けてくださったので、混雑時やすぐに渡せないような状況だと当然ダメだったろうと思います。小学生の頃から使っていた、ひらがなで苗字名前の書いてあるハサミだったので、そのまま処分されるのも複雑でとっさに申し出てしまいました…ご迷惑をおかけいたしました。

 

②出国審査

パスポートと航空券を渡しただけで特に何も言われず通過。前の組が欧米からと思われる親子で、子供が女の子4人に男の子2人の大家族。パスポートの確認時に、一人ずつお父さんが名前を呼んで並ばせていたのが微笑ましかったです。

 

③搭乗ゲート

★引っかかりポイントその2

後々調べるとSecondary Security Screening Selectionなるものがあると知ったのですが、初めての体験だったので戸惑いました。搭乗ゲートで航空券とパスポートを提示したところ、そのまま再検査ですと、係員の方に連れられ通路横に設けられた簡易検査場へ。私の前にアジア系の国からの女性1名と、直後に日本人の男性1人が案内されていました。検査員は女性の方で、手に5×5cmサイズの粘着テープのようなものを持ち、手荷物や衣類数か所にあてていました。全員共通だったと思われる流れは、①パスポート、航空券を渡す②上着、荷物をおく③靴を脱いで座る④衣類(靴下・靴含む)をテープでチェック⑤手荷物をテープでチェック(カバンの中のものもチェック。私はPC、前の方は予備の靴をチェックされてました)⑥終了でしょうか。特に連れられた理由も言われず、最後は丁寧にありがとうと挨拶され、検査自体は滞りなく終了しました。航空券を渡した際に、名前と席番号を確認の上、別紙のリストにチェックを入れていたので、何かゲートで問題があり検査対象となった訳ではなく、予めピックアップされていたように思います。とはいえ続々と他の人が搭乗する中ほぼ最後という形で席に座ることになり、入国は大丈夫なのか?という焦燥にかられました。

 

【シアトル・タコマ空港にて】

 ④入国審査

Visiter用の列は100名ほど並んでいて、30分ほど待ちました。渡したものはビザとパスポートに加え、途中でビザ申請関連書類であるDS-2019を求められました。聞かれたことは、①何をしに来たか②どのくらい滞在するのか③(DS-2019をみながら)何のポジションで働くのか④食べ物を所持しているかでした。また、審査の前には指紋を採取します。

 

⑤税関

ゲートに立っていた検査官の方に機内で記述した税関申告書を渡すと、ちらっと紙を確認はされましたが、特に問題のある記述もなかったためか、ほぼ立ち止まることなく通過しました。

ちなみにスーツケースに預け入れていたのは、クッキー5箱、茶葉5袋、ミニ羊羹4本、おせんべい1袋、らくがん1箱、ふりかけ1袋です。入国審査時は全部は挙げず、クッキーなどという答え方をしました。

 

以上のような感じで無事にアメリカの地を踏むことができました。

入国は想像以上にあっさりしてました。預けたスーツケースも、鍵はかけずにベルトを巻くだけにしたものの、特に開けられた形跡もなかったです。

 

~おまけ~

規定の重さを超えたスーツケース。取り扱い注意。

f:id:seattle2017:20170505141330j:plain