図書館紹介~シカゴ大学図書館Joe and Rika Mansueto Library編~
シカゴ滞在の4日目は午前中のALA Annualののち、シカゴ大学を訪れました。
訪問したのはThe Joseph Regenstein LibraryとJoe and Rika Mansueto Library。
シカゴ大Japanese Studies Librarianの吉村亜弥子さんにご案内いただきました。
図書館がある地は、1942年、シカゴ大学で核実験が行われた土地でもあり、The Joseph Regenstein Libraryの脇にはヘンリー・ムーア作"Nuclear Energy"がひっそりと佇んでいます。
右側のドーム状の建築物は"The Egg"の愛称で親しまれるJoe and Rika Mansueto Library。
まずはこちらの図書館から館内を巡りました。
Joe and Rika Mansueto Libraryは2011年に開館した図書館で、入館はThe Joseph Regenstein Libraryからとなり、館内で繋がっています。
館内の様子。地上には書架はなく180席の閲覧席のみあります。
学期期間中は席が常に埋まる盛況ぶりだそう。
そして机や椅子は、建築にあうよう全てオーダーメイドだそうです…!
外からの図。
内外から向こう側がよく見えますが、ガラスはUV、断熱加工のため、訪問当日も確かに日差しがあっても問題なく過ごせました。青空を見ながら勉強できるのが素敵ですね。
加えて入館ゲートまで戻らずとも脱出できる地下通路&臨時ゲート(ガラスが開くようになってます)及びスプリンクラー搭載とのことで、防災面もばっちりです。
この図書館が有名なのは、見た目だけではなく地下にもあります。
↑ちょっとわかりにくいのですが、地下を覗いている写真です。地下には約350万冊が収容可能な自動保存書庫があります。
利用者はカウンターでリクエストをすると、リクエストされた本はクレーンでピックアップされて地上へ。
全自動で資料をピックアップできる上に収容冊数も驚きの数字ですが、費用も日本円で約25億かかっているという…!州外、国外からも見学のある施設で、今回私が訪れる数日前には日本から丸善主催のツアーでいらしていた方たちも地下の書庫内を含め見学されていったようです。
また、もう一つの特徴としては、資料保存に携わるPresevation&Conservationの部署が、ドームの半分、閲覧席と同じ階に位置しているということが挙げられるかと思います。
サービス系の部署でないとバックヤードに事務室を構えがちですが、日が当たり、利用者の雰囲気をすぐ近くで感じながら仕事ができるのも、(実情はわかりませんが)刺激のある日々を送れそうです。
本当は1ページにまとめようと思ったのですが、長くなりそうなのでThe Joseph Regenstein Libraryは次回お送りします~
~おまけ~
少しだけキャンパス(The Joseph Regenstein Libraryの南側)もご紹介。
ツタの絡まる校舎も多く、歴史と自然を感じられます。